同志社大学伏兵の萩原聖哉・石川直紀ペアが初優勝
-関西学生選抜インドアソフトテニス選手権大会-
関西学生ソフトテニス連盟主催の2012年公式戦を締め括る第47回関西学生選抜インドア選手権大会が29日に大阪市中央体育館で開かれ、男子は同志社大学の萩原聖哉(1年・スポ健)・石川直紀(4年・法)ペアが決勝で立命館大学のルーキー清原毅文・廣田晃一ペアを⑤-3で退けて初優勝を飾った。同志社大学勢の優勝はこれで5年連続20度目を数えた。室内大会用に準備してきた前陣攻撃のダブルフォワード戦法を駆使した萩原・石川ペアは予選リーグから絶妙のコンビネーションを発揮して危なげなく勝ち上がり、決勝トーナメント準決勝では眞野泰志・善野功太(ともに4年・スポ健)との同士討ち対決に逆転勝ちした勢いを持続したまま決勝の大一番を制した。
石川(法4)

萩原(スポ1)

同志社大学勢はもう一つの準決勝で玉沢将己(1年・スポ健)・足立琢磨(主将・3年・商)ペアが清原・廣田ペアにマッチポイントを握りながら惜敗したほか本命と目されたインカレ王者の増田健人(4年・商)・峯松健太朗(2年・商)ペアは同じ予選リーグに入った徳久貴大(2年・スポ健)・林大喜(1年・スポ健)ペアとともに清原・廣田ペアに競り負けた。大黒柱が倒れながらも出場5ペアのうち3ペアがベスト4に食い込んだうえ萩原・石川が初栄冠に輝いた。来シーズンを占う意味でも大きな成果だろう。
足立(商3)

玉沢(スポ1)

今季の学生連盟主催試合このあと18日(火)に横浜市で開かれる全日本学生選抜インドア選手権大会を残すのみとなった。同志社大学からは増田・峯松、玉沢・足立、徳久・林の3ペアが出場する。有終の美を飾ってほしい。
決勝戦はダブルフォワードの萩原・石川ペアが早く仕掛ける。結果として単発勝負が増えてもつれることは少ない。各ゲームがあっさり淡々と進むのである。萩原・石川ペアはゲームカウント3-2とリードした第6ゲームも着々とポイントを重ねた。だがゲームポイントを3度握ったこのゲームを取りきれずに落とした。ゲームカウント3オール。普通ならこれで流れが変わるものだが2人は意に介さず攻め続けた。長いラリーが得意の清原・廣田ペアには苦手意識がありありと伺えた。ボールコントロールが微妙に狂っていた。最後となった第8ゲームは萩原のアンダーカットサービスの返球が2度続けてバックラインをわずかにオーバーしてあっさり勝負が決まった。集中力で萩原・石川ペアが数段勝っていた。立派な初優勝である。関西学生・西日本学生とベスト4の常連だった石川は学生最後の大会で初栄冠に輝いた。4年間の努力が報われた。こういう現場に立ち会えるのがOB冥利に尽きるというものだ。
4年次生の活躍という点では眞野・善野ペアも奮闘した。十分な練習は出来ていない中でキラリと光るプレーが随所で見られた。予選リーグで顔を合わせた強豪たちを寄せ付けなかった。健闘を大いに讃えたい。3位に入った玉沢・足立ペアは予選リーグで1敗したあと立命館大学を率いる早川和宏・榎恭宏ペアを力勝負で退けた。ライバル同士の主将ペア対決を制した意義は大きい。来季への展望が限りなく広がったといえよう。
善野(スポ4)

眞野(スポ4)

増田・峯松、徳久・林の2ペアは残念な結果に終わったがこの口惜しさを次の全日本学生インドア選手権大会でぶつけてほしい。
<同志社大学体育会ソフトテニス部アドバイザー(コーチ)高橋寛>
(撮影者:スポーツアトム編集局 三村久美子)
【関係分戦績】
▽予選リーグ(7回ゲーム)A
増田・峯松④-2徳久・林、増田・峯松3-④清原・廣田(立命館大学)、
増田・峯松④-2高橋・木村(天理大学)、徳久・林2-④清原・廣田、
徳久・林④-3高橋・木村
▽同B
玉沢・足立④-2足立・金谷(関西外国語大学)、玉沢・足立1-④堀江・福安(近畿大学)、
玉沢・足立④-2早川・榎(立命館大学)
▽同C
眞野・善野④-2坂東・萱島(関西外国語大学)、眞野・善野④-2馬場園・前田(関西学院大学)、
眞野・善野④-3稲田・上垣(関西大学)
▽同D
萩原・石川④-2夜久・増田(関西外国語大学)、萩原・石川④-0三木・齋藤(関西大学)、
萩原・石川④-2和田・樫本(関西学院大学)
▽決勝トーナメント(9回ゲーム)準決勝
清原・廣田⑤-4玉沢・足立、眞野・善野3-⑤萩原・石川
▽決勝
萩原・石川⑤-3清原・廣田